偏差値のこと
- soukou268
- 2023年4月11日
- 読了時間: 3分
偏差値と言えば、自分の成績がどうだったか
また、自分がどこの学校だったら合格できるのか、を知るために、
学生の方だったら、誰しもが気になることではないでしょうか。
この偏差値について、お話ししたいと思います。
偏差値が50だったら、まずまず普通で、
それより上だったら、よくできて、
それより下だったら、もう少し頑張らなくちゃいけなくて、
という、大きな捉え方が、一般的だと思いますが、
実際に、ある学校を受験するかしないか、を判断する場面になると、
この偏差値をよくわかっていないと、とんでもないことになってしまいます。
たとえば、ある高校生が、学校の偏差値が60で、よくできる方だとして、
ちなみに、偏差値60というのは、
上位13%くらいに入っているということですが、
受験サイトなどを見たら、
目標とする大学のボーダーラインの偏差値が、だいたい55だったとします。
これなら大丈夫と思って、受験したら、残念な結果になってしまった、
ということがあります。
ここで大きなミスは、「学校の偏差値が」というところです。
全国の高校生を対象にした模擬テストでは、
学校の偏差値と、県の偏差値、全国の偏差値が出ますが、
その大学が、全国から、多くの受験生が集まる大学であったため、
この中の、「全国の偏差値」で、受験するかどうかを決める必要があったのに、
「学校の偏差値」で、判断してしまったために、失敗してしまったわけです。
全国の偏差値では、52くらいだったかもしれません。
つまり、統計を取る母集団によって、偏差値は大きく変化するわけです。
したがって、目標とする大学を、受験しそうな生徒が多く受ける模擬試験を受け、
その模擬試験での、大学のボーダーラインの偏差値と
自分の偏差値とを比べてみて、判断することが大切になってきます。
なかなか大変なことです。
このように、母集団で、偏差値が大きく変わる、ということを
頭の中に置いて、慎重に受験校選び、をしていただきたいと思います。
ここで、蛇足ですが、ちょっと恐ろしい話を。
全国的に有名な難関大学を受験する場合、3年生の夏休みも終わった、
秋口に行われる「~大学入試オープン」という模試になって、
初めて出てくる受験生が存在することを、ご存じでしょうか。
彼らは、一般的な、1年生から、年に何回か行われる模試は受けず、
3年生になって実施される、実際にその大学を受験する予定のある生徒だけが
参加するこの「~大学入試オープン」を、
合格するかどうかを判断する、高い精度をもつ模試として、受験するのです。
当然、成績優秀な、名だたる有名高校の生徒達なわけです。
ここでも、まあ大丈夫だな、と安心していたら、足をすくわれた、
というようなことが、起こり得ます。
きりがありませんが、くれぐれも慎重にご判断ください。
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