文章題を解くための方法
- soukou268
- 2023年5月5日
- 読了時間: 2分
数学の、特に、「文章題」は苦手とする生徒さんが多いように思います。
なんとかできないものか、と考え、やってみて効果のあったことを
ご紹介したいと思います。
まず、文章題を読むことへの抵抗、に対する対処です。
「面倒だなあ」「やりたくないなあ」という気持ちは誰でもあるでしょう。
そこで、文章題の、数字や条件の部分に下線を引き、そのうえで
その条件を、箇条書きに、書き出してもらいます。
そうすると、いやいやながらも、「まあしょうがないか」「やるかな」
という気持になります。自分をなだめて、
その問題に向かわせるように、自分で仕向けるわけです。
そのあと、その箇条書きにした条件を、
なんとか数字や「x」を含んだものにできないか、を考えてもらいます。
この、数字や「x」にするところでは、たとえば、「速さ」であれば
「速さは何を何で割るんだっけ?」と訊くと、
しっかり覚えていることが多いので、
公式に戻って、書いてもらうわけです。
もうひとつ問題になるのが、「~は~であった」というような文章を
「関係を表す式」、にまですることです。そうしないと計算ができません。
これに対しては、「~は」というところを「=」に直すことで、
だいたいの場合、解決します。
この癖がつけば、「より大きい」であれば「>」とすることなども、
すんなりできるようになります。
そして、方程式・不等式を解いて、答えを導くわけです。
文章題には、「速さ」「個数」「食塩水」「割合」などの問題がたくさんあって、
問題を出すほうは、とても出しやすい部分ですから、
きちんとした対応をしておきたい、ところですね。
文章題を苦手とする生徒さんが多くなってきた理由ですが、
インターネットの発達で、気持ちが、答えを「考える」よりも「探す」ことに
向いてしまっていることが、大きいのでは、と思っています。
社会に出て、仕事をしていく場合、多くの課題に直面しますが、
その対処に、一応のマニュアルはあっても、
個別のことは各々異なる場合が大半ですので、調べても答えはありません。
学校時代から、数学に限らず、考える癖をつけておくことは
社会人になってからのほうが、ずっと役立つと思います。
今回は、考えることの入り口として、文章題を解くための方法を
ご紹介しましたが、これを足がかりにして、
考えることを実践していってほしいな、と思っています。
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